移動について:旅行と帰国
バス・電車
ドイツでは、バスも電車も駅も閉鎖空間ではなく誰でも入れる。乗る人は必要な切符を買い、地域によってはバス・路面電車内もしくは駅で刻印をし、Fahrscheinkontrolle(切符を拝見)が来たら見せ、正しい切符を持ってなかったり、刻印忘れが見つかれば即罰金となる。日本のように乗客を信頼しないシステムとは異なる。
地域によってはバス・電車を統合した会社があり、その圏内ならバス・電車の切符は共通となる。例えば、バス→電車→バスと乗り継ぐ場合、最初のバスに乗る時に、到着地までの切符を買う事ができる。切符は、大きいバス停ならば自販機があり、無ければ運転手から買う。この場合、最後のバスが市内とか近距離ならば、電車の切符がそのバスにも有効だったりする。
DB (Deutsche Bahn)
DBでもお客さん扱いは期待できない。ドイツ語がわからなくて、窓口で偉そうなおっさんに「まったく日本人は!」みたいに怒鳴られた事がある。基本的に英語でも通じるが、人によっては何を言ってもドイツ語しか返ってこない事もある。またある日、夕方窓口へ行くとコンピュータのダウンで切符を買えないという。自販機なら買えるというが、国際切符だったので窓口でないと買えない。翌日来いという。朝などはわりと並んでいる事もあるので、切符は余裕を持って買っておいた方がいい。
BahnCardを買っておくと、以後買う切符が全て割引になる。写真入りで自分しか使えない。1等もしくは2等用、割引率は25%、50%、100%とある。たくさん乗るならお得かも。値段は忘れたが、2等で25%割引だと、年間4万円以上切符を買うならお得。つまりそれは年間1万円くらいだったのかもしれない。1等は2万ちょっとだから、8万円分乗れば得、だったような気がする。
http://www.bahn.de/でEnglishを選択すると英語のHPとなり、出発地・到着地・日付・時刻の入力で電車名、出発・到着時刻、かかる時間、料金等を調べられる。近隣諸国まで調べられるので便利。もちろんネットで切符を買えるようだが、買った事はない。
いろいろな割引料金があり、窓口でどこまで、と言うと勝手にそれにしてくれたりする。Schönes-Wochenende-Ticketは28ユーロで土曜または日曜の午前0時から翌日午前3時まで、5人まで全国のDBで有効。場所によっては、例えばミュンヘンならMVVの運営する電車も可。あと地域限定としてはBayern-Ticketなどがある。これは1人用15ユーロ、5人までのは22ユーロでバイエルン州内の2等列車と、ミュンヘンやニュルンベルグなどの都市では都市交通(路面電車・バス・地下鉄)も有効。月〜金は午前9時から翌日午前3時まで、土日は午前0時から翌日午前3時まで有効。
またEuropa-Spezialという一連の割引切符があり、(おそらく往復の決まった列車で)近隣諸国まで安く往復できる。例えばベルリンからアムステルダムやプラハ往復が29ユーロ。
ただしこれらの割引切符が有効なのは2等列車のみで、ICなど特急には乗れない。また2等ゆえ座席指定不可、下手すると数時間立ち乗りになるため、出発時刻前からホームで待って、列車が来たらすぐ乗り込む方がいい。それでも途中乗車だとほぼ満席状態で来る事もあるので、座れる保証はない。座席は2人がけもあるが、コンパートメントのみで見知らぬ6人が向かい合わせで座る事もある。
REなどのローカルっぽい列車では、例えば6両編成のうち1等は1両の2階部分だけだったりする。で2等はいっぱいで、1等はほとんど乗客がいない、なんて事もある。長時間で絶対に座りたければ1等を予約するしかない。一部のREでは1等でも座席指定できない(座席に番号が書いてない)が、これはおそらく指定するまでもなくスカスカだろうという事では。尚、1等でもかなり前に券を買っておけばかなり安いようだ。往復同じ経路だと割引、とかいろいろあるが、たいていはDB窓口の人がうまくやってくれる。対応が悪くてもボッタクる事はない(と思う)が、英語喋る親切な人に当たるのを願わずにはおれない。
これらの情報は上記HPでも得られるが、ドイツ語でしか案内なくわかりにくい。日本人旅行者のHPを見ると、バイエルンチケットは週末不可と書いてあったりするけど、実際は使える。
ドイツの電車は比較的時間に正確とされているが、休日など20分程度の遅れはよくある。このため、乗り継ぎ時間が十分にないと、次の電車に乗れなかったりする。座席指定していある場合は困ってしまうが、職員に詰め寄れば次の電車の席を取ってくれる事もあるらしい。
航空旅行の基本的なこと
当たり前かもしれないけど、航空券は初めに出発する国で買う。ドイツから日本に行ってドイツに戻る、もしくはドイツから日本に帰ってそのまま、という航空券はドイツで買う。日本の旅行代理店では売ってない(たぶん)。また、ドイツからフランスに旅行するような航空券はドイツで買う。もちろん、ドイツの旅行代理店のみならず、日系旅行代理店のドイツ支社でもかまわない。
ただし、各航空会社(のホームページ)から直接買う場合は、この限りではない。そのホームページも、例えばルフトハンザの場合、ドイツと日本のホームページで値段が違ってたりする。普通はその航空会社の本国のホームページ(母国語)が最も操作性が良いが、値段は安いとは限らない。航空券の値段は、発券(発売)する国によって異なるということ。
一口に航空券といっても格安航空券、正規割引航空券(PEX)、普通運賃航空券(ノーマル)などとあり、この順に値段が高くなり、その分、払い戻しや日程が変更できるなど自由度が上がる。普通運賃はいつでも同じだが、格安航空券は直前に安くなったり高くなったり、正規割引航空券は早く買った方が安かったりと、値段は変動する。旅行代理店ではいずれも買える。航空会社では、格安航空券は売ってない。例えば日本からドイツ往復の場合、値段はおよそ、格安航空券で4〜5万、正規割引航空券で7万くらいから。普通運賃はたぶんその10倍くらいするので、個人で買う事は無いでしょう。その代わり、帰りは1年以内のいつでもいい、など自由度は高い。
日本からドイツにノンストップ便(これに対し直行便は便名が目的地まで変わらないもので、経由してもいい)を飛ばしてるのは日本航空(JAL;JL)、全日空(ANA;NH)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)しかない。いずれもフランクフルト(FRA)行きで、ミュンヘン(MUC)へはルフトハンザのみ。
もちろん、その他のヨーロッパ系およびアジア系の航空会社も日本−ドイツ間の航空券を売っているが、例えばオーストリア航空ならウィーン、タイ航空ならバンコク、アシアナ航空ならソウル経由となる。経由地でストップオーバー(24時間以上滞在すること)できるかどうかは、航空会社・航空券によって異なる。また、ドイツおよび日本の国内線についても、同時に買うか、もしくは付属している場合があって、そういうのは別々に買うよりも安い。
状況は常に変動するので、早くから、最もよく調べた人が、最も自分に合った安い航空券を買えるでしょう。
一時帰国
ドイツの旅行代理店、もしくは航空会社のネットから直接買う。ただ航空会社から直接買うのは、どうも安くないし、ルフトハンザ以外はホームページの操作性も悪かったり、現時点ではネットで買えなかったりする。ちなみにある同じ日程のフランクフルトから成田往復の値段を調べると、ルフトハンザのドイツのホームページだと761ユーロ、日本のホームページだと24万いくらとか出た。システムの違いだろうか、でもこういう事もある。
日系の旅行代理店から買う場合は、里帰り便という扱いになり、普通にドイツ人旅行者が日本行き往復を買うより安いようだ。往復でおよそ500ユーロから。航空会社によって直行便だったり経由便だったり、ストップオーバーできたり、荷物が30キロまでOKだったり(普通のエコノミーだと20キロ、大型トランクにいっぱいに詰めると20キロは軽く超える)、いろいろあるので調べてみましょう。
呼び寄せ便
ドイツ在住者が家族や友人を日本から呼び寄せるための航空券。使った事無いけど、ドイツ発券の日本発ドイツ往復ということで、日本発券のドイツ往復よりは安くないと意味ないんだけど、日本でよく売ってる格安航空券と比べて、なんかそんなに安いとは思えない。やっぱりPEXだから?
旅行
国内旅行の場合は、普通は電車だろうけど、それでも接続が悪いとフランクフルトからミュンヘンやベルリンまで4〜5時間かかったりするので、飛行機も選択枝に入れていいでしょう。その場合普通はルフトハンザ、その他ドイツの格安航空会社としてはエア・ベルリン(http://www.airberlin.com/)、ジャーマンウイングス(http://www25.germanwings.com/)などがある。ただし、格安なだけあって時間帯が早朝か夕方しか無いとか、フランクフルトかと思ったらFrankfurt Hahnというとんでもなく遠い空港だったりする。
ルフトハンザのホームページから買おうとすると、例えばフランクフルトからミュンヘンの往復は日本のホームページで6万ちょっと、ドイツのホームページで99ユーロ。どうも日本のホームページだと正規料金になってしまう様子。ただ、これは2ヶ月以上先の日程の場合で、直前になるとホームページでの値段は相当高くなる。その点、旅行代理店から買えば値段はいつでもそれほど変わらず、およそ2万ちょっとから。もちろんドイツの日系旅行代理店でも取り扱っている。
国外旅行の場合は、ルフトハンザの他に行き先の国の航空会社や、ヨーロッパ内なら上記の他にRyanair(http://www.ryanair.com/)などの格安航空会社がある。
まずはルフトハンザのホームページで試すと、例えばフランクフルトからローマの往復が日本のホームページだと18140円、ドイツだと137ユーロと、この場合はもしかしたら日本のホームページが安いかもしれない。
もしくは、HISあたりはドイツ在住者向けヨーロッパ内のツアーを各種売っている。日本発の激安ツアーのようなものは無いが、往復航空券とホテルと空港送迎がセットになっててさらにオプショナルツアーを売ってたりするので手配は簡単。
またアメリカ周遊したりする場合は、米系航空会社のホームページから買うのもいいと思う。この場合は正規割引運賃になる(もちろん普通運賃でも買えるが)。複雑な旅程で周遊する場合もネットだと時間や経由地や空きを見ながら選べるし、米系の航空会社の正規割引運賃はわりと安い(例えばユナイテッドで、フランクフルトから西海岸周遊して往復13万程度)。同じ旅程を旅行代理店に頼むと、むしろ高かったりする。
いずれも、航空券やツアーは街の旅行代理店や、ネットではLastmunute(http://www.lastmunte.com/)やOpodo(http:/www.opodo.de/)があり、後者はドイツ語だが現地相場を知るのに便利(買ったことはない)。街の旅行代理店は、多くの場合英語を話すし、相談しながら決められるので悪くはない。
片道について
初めてドイツに行く場合は、会社や大学等が往復の普通運賃航空券を手配してくれて、帰国日は1年以内で自由に決められるとか、そういう場合なら問題無い。そうでなければ、まずはドイツ行き片道航空券を買う事になるが、そこで気づく。日本発の片道航空券というのはあまり無いか、高くて、しかも航空会社から直接買おうとすると往復より高かったりする。往復しか売ってない航空会社もある。
それでもよく探せば、往復よりちょっとだけ安い片道航空券があったりするので、それを買えばいい。無い場合、もしくはものすごく安い往復の格安航空券がある場合は、それでドイツまで行って、帰りを使わないという方法(復路放棄)があるが、これがちょっと問題。多くの場合、格安航空券は往復使用を前提として売ってるので、建前としては「復路放棄した場合は差額を請求する事があります」と言っている。ただし、これで請求されたという話は聞かないから、事実上黙認と言える。ただし、帰りの便は電話でキャンセルする程度の事はしておきたい。また、こういうのが気持ち悪いという人は、旅行代理店によっては「復路放棄OK」と言ってくれる所もあるので、そういうところで買えばいい。その場合、電話でキャンセルしたり、使わなかった航空券を送り返して欲しいと言われる事はある。
正規割引運賃の場合も、基本的には復路放棄は禁止(特に米系航空会社)、ルフトハンザに電話で聞くと一応ダメと言われるが、なぜか日系の航空会社はその禁止規定が無いようで、そういう使い方もできるかもしれない。ただ、現在のところ格安航空券を使わずルフトハンザや日系の正規割引航空券を利用する理由はないでしょう。ちなみに普通運賃の場合は、使わない分は払い戻しもできる。
ドイツから帰る場合は、日系旅行代理店しか見てないが、わりと片道料金という設定はあって(里帰り便の片道)、ちゃんと往復より安かったりする。いずれもおよそ500ユーロくらいから。お勧めは経由便で、例えばエミレーツ航空でドバイ経由、シンガポール航空でシンガポール経由などとし、同地でストップオーバーして観光しながら時差を緩和して帰るという方法もある。東回りは時差がきついから。ストップオーバー無料の場合も多い。
料金は、やっぱり直行つまりルフトハンザと日系はちょっと高め、ヨーロッパおよび中東系航空会社の経由便は安い。なぜかタイ航空とシンガポール航空はいつも高い。
日系の旅行代理店
独日ライゼ:http://www.djrb.de/
主に里帰り便と呼び寄せ便。
HISドイツ:http://www.his-germany.de/jp/frame_jp.htm
航空券のみならず、国内・国外ツアーもあり。
ヨーロッパの航空会社:http://www.euro-tour.co.jp/euro-air1.html
帰国
手続き一覧
・退居日を家主に知らせる(電話など他の契約があればそれも)
・保険会社に保険契約中止の連絡(健康保険、自動車保険)
・銀行口座を閉める
・住民登録の解除
・在留届の解除
詳細は各項目を参照のこと。
荷物を送る
郵便のところにも書いたけど、ドイツでは純粋な船便というものが無いので、仕方なく航空便でない方(おそらくSAL便相当)で送る。最大20kg、日本まで80ユーロ。20kgを超えると受け取ってくれないので、でもなるたけ1回で沢山送った方が安上がりなので体重計を買った(10ユーロ)。
滞在許可と出国
もちろん、滞在許可の日までにドイツから出なくてはならない。そのまま日本に直行してしばらく来ない場合は何も考える必要は無いが、他の国を経由(滞在)して帰るとか、近々再入国する人はシェンゲン条約について考えなくてはならない。これは、加盟国の通行自由化・手続き簡略化のための共通滞在協定で、基本的に日本人ならビザ無しで6ヶ月以内90日間(ちょっとわかりにくい)は滞在できる。尚、オーストリアは6ヶ月まで。加盟国出国後の再入国は、最初の入国日から6ヶ月を過ぎればいい国と、最後の出国日から6ヶ月を過ぎないとダメな国がある。など、加盟国間で若干違いがあり。加盟国はオーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランド。2007年からスイスも加入予定。つまりこれらの国を行き来する飛行機は国内線扱いで、出入国審査は無い。パスポートチェックも無い(たぶん。ドイツからオーストリアとフランスへ行ったが、パスポートはチェックインの時だけしか使わなかった)。イギリスとアイルランドは入ってない。
加盟国にビザ無し入国した場合、その90日か6ヶ月を使い切って帰る場合は、もちろん上記加盟国以外の国に出なければならない。ただ、留学などで長期滞在した場合ははっきりしない。例えばドイツに2年くらい滞在し、最後の滞在許可が3月31日までならば、3月31日にドイツを出国、フランスでストップオーバーして帰る事は、厳密にいうとできなそう。24時間以内の乗り換えで、空港から出ない場合はOKなのかもしれないが詳細不明。つまりドイツの滞在許可は加盟国全体に作用するので、上記加盟国のどこかに寄って帰る場合はちょっと早めに帰るか、余分に滞在許可を取っておいた方が無難かと。厳密に考えるとそうだが、実際には、3月31日にフランスに飛んだ場合、加盟国だからフランスの入国審査は無いわけで、そこで2〜3日観光して日本に帰る時にオーバーステイの疑いとして出国審査でもめる可能性がある。こういう場合、1週間程度の短期滞在ならば問題無いんじゃないかという未確認情報もあるが、おそらく、出国審査の担当官次第だし、その国のコンピュータにオーバーステイと記録されて次回入国時にもめるのも嫌なので、こういう危険は冒さない方がいいだろう。
全然知らないし自分は無いけど、例えば帰国後3ヶ月以内にまた来る必要が出たらどうするんだろう?それは日本のドイツ大使館あたりに聞くしかない。
詳しくはhttp://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/euro.htmlとか。
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